2013年9月23日月曜日

Malawi 最後の日

今日、2年間暮らしたマラウイを発つ。
思い返せば2年半前、いろんな思いがあって
協力隊に挑戦することを決め、いろんな過程を経て
この地マラウイにやってくることになり、そして今日、
マラウイ最後の日を迎えている。この2年間の経験は
まぎれもなく自分で決断したことがきっかけで得たものであり、
自分のものの見方や考え方を大きく変える貴重なものであった。
思ったほど自分の能力を高められなかった部分もあるけれど、
それでも、特定の人にはそれなりに影響力を与えられたのでは
とも思っている。今はとりあえず、いい2年間だったと言える。

この2年間私に関わってくれた全ての皆さんに対して
本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

健康で、無事マラウイを発つことができることを、
心の底から嬉しく思う。本当にありがとうございます。

さようなら、マラウイ!

またいつか、ね。

2013年9月10日火曜日

明日任地引きあげ

明日は任地から引きあげの日。
今日は家の電気と水道の最終支払いと解約のため
ゾンバタウンに。いつも通りの要領の悪い対応は
最後まで変わらずに、ちゃんとイライラさせてくれる。
こちらも最後だから大目に...なんて甘いことはしない。
それがこの2年間で学んできたことだからだ。
もともとフォームのない(らしい)解約証明のレターは
指示を出して手書きで無理矢理なんとか書いてもらった。
かなり時間がかかったが、これで一段落。のハズ。

帰りには、ゾンバタウンのテーラーさんに頼んでおいた
チテンジで作ったハーフパンツを受け取りに。
思った以上でも以下でもなく、こんなもんだろうという出来。
それでも、なんだか嬉しさを感じる。

そして最後に、2年間お世話になったゾンバマーケットの
よく行くベンダーさんのところに挨拶に。
一番会いたかった人には会えなかったけど、
それ以外の人には会ってありがとうを言うことができた。
その後マーケットの中を歩いていると、これももう見ることが
できなくなるのかという寂しさがフツフツと。。
今日の今日まで感じることのなかった気持ちが、
引きあげ前日になってようやく湧きだしたようだ。

帰りの車の中、壮大なゾンバ山を左手に見ながら
また心がズッシリと。まさか差ほどマラウイを
好きにならなかった自分がこうなるとは。

そこで頭を過ったことは、私を慕ってくれた一番一緒に活動を
してきた生徒が今のトレーニングを続け、2020年の東京五輪に
出場してくれないかということ。もし、それが叶ったなら、
本当に嬉しい事だろうなと。明日、引きあげ前にどうしても
伝えておかなければならないことが一つ増えた。

明日は配属先への報告会もある。
ドマシ生活最後の日。
どんな一日になるのか楽しみだ。


2013年9月9日月曜日

Report on volunteer activity at Domasi College of Education

1.0. Request contents at Domasi College of Education
Increasing the importance of physical education in school education through the following activities
- Have Physical Education classes
- Implementation and Marking of periodic examinations
- Supervising teaching practice and micro teaching

2.0. Goal
Enhance the qualifications and abilities of PE students and lecturers

3.0. Activity Report

3.1. Have Physical Education classes
I had practical classes like Sports and games, Alternative Physical Activities, Athletics and so forth.
Objectives
- To improve practical skills of students through the classes
- To gain better understanding of the rules through classes
What I did
- Increased the amount of time to practice skills in the classes
- In athletics classes, I recorded and measured most of the records which students performed in competitive like situations. This is why gaining a better understanding of the rules is important.
- In other classes, I tried to have many practice opportunities of the game to enhance understanding of the rules as well.
Achievements
- Students experienced many practical skills of each sport.
- Students experienced occasional competitions and games. Because of this, students could gain a better understanding of the rules.
Findings
- Students’ understanding could be promoted through the occasional competitions and games.
- Students have just experienced many practical skills, but, it takes a long time to acquire the skills. So we have to have additional opportunities to practice the skills.

3.2. Implementation and Marking of periodic examinations
I did all implementations and marking of periodic examinations which I was assigned.

3.3. Supervising teaching practice and micro teaching
I did all supervising teaching practice and micro teaching which I was assigned.

3.4. Launching club activities
I launched club activities for the students to do physical and skill training on a regular basis after classes at least three times a week or more. We had basketball, Volleyball, Athletics, Weight Lifting clubs etc.
Objectives
- To practice skills on a regular basis after classes frequently.
- To enjoy life through sports.
What I did
- Launched sports clubs
- Encouraged students to have continuous efficient training.
- I encouraged students to have competitions to maintain their motivation of training.
Achievements
- Some of the students are accustomed to training.
- Some of the students have been acquiring some skills little by little.
- Some of the students got a place in the Malawi National Athletics Competitions, and they got self-confidence.
Findings
- Some students mastered some skills by training on a regular basis.
- Most of the PE Students like sports very much. They just don’t know how to train. So, we lecturers have to give the opportunities of training for our students continuously.
- Some students have quite high motivation for training. They should be leaders to lead other students to have training frequently, and we lecturers should support them more.

3.5. 5S
5S stands for Sort, Set, Shine, Standardize and Sustain. For improvement in operation efficiency, safety and morality, we can use 5S.
Objectives
- Preparing comfortable training environments for students
- Preparing comfortable teaching environments for lecturers
What I did
- I taught our students how to use the fitness room properly and I did continuous monitoring to make sure they kept fitness room clean.
- Cleaned the storeroom, sorted and organized uniforms and equipment, made a list of borrowed uniforms and equipment to control all equipment of the storeroom properly, I did continuous monitoring of the storeroom keeper to see if he had been managing the store room properly.
- I sometimes encouraged one of my colleagues to keep his desk clean and in order.
Achievements
- Team leader of weight lifting club was appointed by me to monitor the fitness room and keep it clean every time.
- When the storeroom keeper is available, the storeroom is maintained clean.
- There is no improvement in the colleague’s individual office.
Findings
- The team leader of weight lifting club who was appointed by me should continue to monitor and control the fitness room.
- The college should hire a permanent storeroom keeper.
- Need continuous monitoring and guidance of 5S by PE Department.

4.0. Recommendations

4.1. Practical classes
Lecturers should have occasional competitions and games in their practical classes to promote an understanding of skills and rules.

4.2. Sports clubs
Lecturers should give our students many opportunities to acquire the skills of sports and training continuously. Our student Kenneth MABUKA who knows how to train properly should be appointed team leader officially to manage the fitness room and to lead other students in training frequently. Lecturers should support them.

4.3. 5S
Kenneth MABUKA who was appointed team leader by me should continue to monitor and manage the fitness room continuously.

4.4. Conduct periodical meetings of the entire P.E. Department. 
I would like lecturers of PE Department to conduct periodical meeting of the entire PE Department in order to enhance solidarity between lecturers and make continuous improvement.

2013年9月5日木曜日

送別会

先ほど生徒が忙しい授業の合い間を縫って
簡単な送別会を開いてくれた。


こんなサプライズがあるとは…感激。

CPスピーチ中。
ちなみに右端は生徒。

感激しているにも関わらず、
スピーチ中出てくる言葉は自分たちの生徒のために
精一杯尽力してほしいという言葉。現実的。

記念撮影。CP以外はみんな私の生徒。
おそらく全員が年上。。

任地を離れる実感が湧いてきた。

2013年9月4日水曜日

任地引きあげまで残り1週間

任地ドマシでの生活も残り1週間となった。
来週の今頃はもうドマシに自分の家はない。

昨日、急遽2人の自民党議員さんが私の任地に
訪問することになり、その対応をさせて頂いた。
本当に急遽の話だったので、計画が計画通り進まない
このマラウイで、満足に準備を終えることができるか
不安もあったが、特に大きな問題も無く、準備も
訪問対応も終えることができた。

来週引きあげをする私に対し、最後くらいしっかり
アシストしてあげようという気持ちで配属先が
対応してくれたのかもしれない。
(注:今までしっかりしてなかったわけではない...)

来週配属先への報告会も控えているのだが、
それに先立って私のここでの活動を大学主要メンバーに
聞いてもらえる機会を持てたことは、本当によかった。
特に、校長は来週別件の用事があって私の報告会に
参加することができないこともあり、この機会に
正式な場でのしっかりとした報告ができてよかったと思っている。

残すは、試験問題及び解答の作成とその引継ぎ、
配属先への報告書の作成、来週の報告会の準備、のみ。
のみ、といっても実は結構一つ一つが重みのある仕事なので、
残りの任地生活はバタバタになること必至だ。

全て完全にキレイにして、任地を去ろうと思う。

日本人として。


2013年9月3日火曜日

最終報告書要約

 要請は、体育の授業を通じて学校教育における体育の重要性についての認識を高めていくことであった。私の担当した授業は全てが実技であり、授業で取り扱ったスポーツの中には生徒が経験したことのないスポーツが数多くあった。元来スポーツスキルの獲得には長い時間を要する。そのため、限られた授業時間の中で多くの運動時間を確保するための工夫をした。また、授業時間以外にも生徒がスキル獲得の機会を確保するため、朝練習や部活動を起ち上げ、さらなる自主的主体的な取組みへの発展のために大会への参加を促し、私の指導した2名がマラウイ陸上競技選手権で入賞した。現在も日々のトレーニングは継続中。最もトレーニングに熱心なある生徒をリーダーに任命し、これまで1年以上をかけてトレーニング指導してきた。私の帰国後も彼が周囲を巻き込んでトレーニングを継続していく予定である。
 私の赴任後に起ち上げを行った朝練習と部活動は、毎学期その内容を少しずつ変えつつも2年間の継続した取組みとなった。特に、現地業務費申請により購入し運用しているウエイトトレーニングの機材は、リーダーを中心に生徒が集まり、学期間中ほぼ毎日継続利用されている。私の帰国後も本活動が継続されることが想定される。
 配属先への継続的な支援の必要性に関しては、生徒を対象にした技術支援を第一に考えるならあった方がいいが、配属先の組織的な改善を考える場合であれば、JVは必要ではなく、むしろSVによる支援が必要と考える。
 要請の妥当性については、マンパワーとして生徒を対象に授業を行うのみであれば妥当と言えるが、Department内の教員個々人の能力改善や組織としての連結強化を図ろうとする場合においては、妥当ではない。
 ここマラウイで特に強く感じたことは、教育の必要性とその影響力の大きさ。
 帰国後に関して、現職参加という立場から、復職後何らかの形で社内へ情報発信することを考えている。

2013年8月31日土曜日

マラウイ最後の授業終了

今日で1週間の集中講義が終わった。
今日はエアロビクスと野外活動の授業。

エアロビクスは、同期隊員のブレイクダンサーから
教えてもらっていたボックスステップが役に立った。
こんなところで役に立つとは思ってもみなかった。。
これくらい体育教員なら普通にできますが、何か?
といった雰囲気を醸し出しながら教えていた、と思う。
何も裏事情を教える必要性はない。
何にでも興味関心を示すことは大事なんだなと再認識した。

昼休憩を挟んで野外活動の授業をやろうかと思っていたところ、
昼は給料を引き出しにタウンに行かなければならないから
授業に出席できないという生徒や、ムスリムはお祈りがあるから
午後の授業には出席できないという生徒がいて、
結局午後の授業に集まったのは15人中6人。。

ムスリムのお祈りには全く口出しできない。
普段から他の宗教を敬うようにしてはいるものの、
今回のこれは敬っていることになるのか??
同じ状況下に置かれた場合、みんなはどう対応しているのだろう?

また、この国では給料を引き出すために仕事を休むことや
授業にでないことが、生活するためにしょうがないものとして
扱われているような気がする。振り込まれたお金が
逃げていくと思っているのだろうか。いや、そうではないだろう。
毎月毎月給料日前になるとお金がないのではないか。
計画的に使うということや、お金を貯蓄するという考え方が
ないのだと思う。給料を手にした途端使ってしまんだと思う。

でも、貯蓄をしないのは、この国ではしょうがないことなのかもしれない。
貯蓄をしていても、その価値は下がっていくばかりだからだ。
実際、私がマラウイに来た2年前と比較し、マラウイクワチャの
価値は半分程になっている。貯蓄をしている人が損をする国なのだ。
マラウィアンでも、それなりの高給取りで賢い人は
おそらく、USDで貯蓄をする等対策を打ってるハズだ。

マラウイクワチャの事をああだこうだ言ったが、
日本円だって凄まじい。

私がマラウイに発つ際(2年前)には1USD75円だったものが、
今では100円近くにまでなっている。とんでもない価値の下がりようだ。
もし仮に、2年前USDを10万円分買っていたら1,333USDが手に入る。
2年経った今1,333USDを売ったら、13万円になる。
2年間日本円で貯金してただけで3万円の損…。
日本でも資産を別な形で持っておくことが必要そうだ。

マラウイ最後の授業が終わった日に考えることが
資産の持ち方になるとは…。

ここマラウイでいろんなことを学びました、とさ。


2013年8月28日水曜日

集中授業3日目。

今日はテニスと卓球を教えた。
事前にModuleを読んでから
授業に参加するよう言ってるのだが、
読んでくる生徒はほとんどいない。。

彼らはこれでもこの国のセカンダリースクールの先生方。
もっと自分たちの生徒のことを考えて必死になってほしい
というのが本音。。



ウォーミングアップ中。
ラケットを使ったテニスボールのドリブル。
これにジョギングを加える。

フォーハンドストロークのフォーム練習。

卓球。サーブの説明。
相手にボールが見えるように掌を広げて
持たなければいけない、と言ってるところ。

うちの大学はスポーツ用器具が充実している。
しかし、実際のセカンダリースクールはというと
モノがほとんどない。授業をやっていると、
その用器具はどこで購入できるのか?という
質問があるが、できるだけ生徒と一緒に
自分たちで作って使うよう言っている。

卓球のボールのように、特殊で作るのが難しいものは
しょうがないとしても、卓球やテニスのラケット、
フィールドホッケーのスティックなんかは木からわりと簡単に
作ることができるし、フリスビーは、マラウイ中わりと
どこにでも売っているプラスティックバケツの蓋を
代用して行うこともできる。あとは、ここで得たスポーツの
知識を自分たちのセカンダリースクールに持ち帰って
やろうとするか、だ。しかし実際、それが難しい。
例えば、ルールがよくわかっていなかったり、自分のスキルレベルが
イマイチだったりした場合、生徒の前で自らやろうとするだろうか?
おそらく、この国の人たちはやらないだろうと思う。
しかし、授業時間は限られており、授業時間内だけでルールを
学んだり、スキルを磨いたりすることはかなり難しい。
そこで、授業以外にも時間を設けてトレーニングしようとしたのが
部活動だ。Face to Face Programmeで始めたこの取組みは、
各スポーツルールの理解を深めたり、スキルを磨いたりするのに
わりと効果があったように思う。それをDistance programmeでも、、、
と思い、時間を決めても、結局集まることはない。
何が起こったのか生徒に聞いても、答えはバラバラ。
結局よくわからないままが続いている。

早くしないと日本に帰っちゃうよ?


2013年8月26日月曜日

1週間の集中授業開始

先週から始まったDistance ProgrammeのFacilitation。
2週目は私の担当で、Sports and Games Ⅲを教える
ことになっている。教える内容は、フィールドホッケー、
ソフトボール、アルティメット、テニス、卓球、体操競技、
エアロビクス、野外活動の8つ。これを私に割り振られた
11時間のうちに教えなければならない、、、。

今日午前中3時間を使って教えたのはフィールドホッケー。
シラバス上では行われることになっているこの種目だが、
生徒は誰一人経験したことがないという。そのため、
他の種目より多めに時間を取って教えることにした。
そしてそして、何を隠そう、私も未経験者のうちの一人だ。

ここでは、自分が経験したことのないスポーツを教えることが
時々あるのだが、その際には事前に自分のスキルレベルを
上げてから授業をするようにしている。教える側の自分が
ある程度うまくなければ、生徒にいい見本を見せられないからだ。

今回はフリックパスのスキルを獲得するのに苦戦。
なかなか打つ時にボールの芯をとらえることができず、
これだからゴルフも下手くそなんだろうなと思いながら練習。
結局、肝心の授業では時間の関係上スキップ。。
こんなことになるならもっとドリブルも練習しておけばよかったと後悔。
そんなこんなで始まった集中授業だが、これが終わると
私の活動は本当に全て終了することになる。
最後の最後、自分のできる限りのことをして活動を終えたいと思う。

導入

フィールドホッケーの動画を見せた

ペアでパスの練習




2013年8月21日水曜日

Gilbert宅訪問

マラウイに派遣されている隊員は警備員を雇うことが
安全上義務付けられている。そこで、カウンターパートの
知り合い伝いで彼を雇うことにした。

それから約2年、、、
今日まで彼の警備中何事も無く済んだのは、
彼Gilbertのお陰である。

今日はそのお礼の意味も込めて彼の家にお邪魔し、
家族写真を撮影した。現像後、彼に写真を
プレゼントしようと思っている。

Gilbert一家

彼がGilbert。約2年間、ほぼ休みなく警備してくれた。
彼のお陰で夜安心して寝ることができた。
本当に感謝している。
最後までよろしくお願いします。

彼の甥っ子姪っ子たちとその友だち

ついでにGilbertにも写真を撮ってもらった。
写真を撮るのは初めてらしく、相当手こずったが、
最終的にはわりとよく撮れた。